子育て支援制度は何がある?育児に使える施設

保育士資格に挑戦している石川です!

本日は保育士試験にも出題される「地域子ども・子育て支援事業」分野から、実際にご家庭でも使える制度をご紹介します。

保育・幼児教育・子育ての支援の質・量を高めるために、2015年に「子ども・子育て支援新制度」がスタートしました。

それに伴って子育て世代の支援の為に様々なサービスが始まったり、待機児童を無くすための事業が行われていたりします。

そんな子育て支援制度の中から比較的、どの世帯でも利用がしやすいものを集めてみました。

ご家庭の状況や環境、ご自宅の場所に合わせて選び、各自治体や行政・実施施設に気軽に相談してみてくださいね。

子育て支援制度で使える施設まとめ

利用者支援事業

保育園や幼稚園を選ぶ際に、子供や家庭に適した施設を選ぶことができるように助言や希望に応じた情報提供をして頂ける事業です。

各地域の子育て支援センターや保健センターが窓口になっていることが多いようです。

保育園・幼稚園選びに迷った際はここに相談するとよいと思います。

利用者支援事業者実施一覧ページ
※名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市、豊田市の場合は市役所への問合せになるようです

延長保育事業

子供を延長して預かってもらえるように、施設をとりまとめてくれている事業です。

共働き世代が増え、現在は延長保育を必要とするご家庭も多いかと思います。
延長保育が必要な場合は下記から延長保育を実施している施設を探しましょう。

名古屋市:延長保育実施施設

放課後児童健全育成事業

こちらは小学生の子供が居るご家庭向けです。

保護者がお仕事などで昼間、家にいない場合に小学校の授業終了後の児童に適切な遊びや生活の場を与えてくれる事業です。

いわゆる学童保育はこの事業分野に当たります。

下記のページから、お住いの区にて学童保育を実施している施設を探すことができます。

名古屋市:留守家庭児童健全育成事業

地域子育て支援拠点事業

こちらは0歳から3歳未満のお子様や妊婦さん向けの事業です。

昨今、ご近所付き合いが中々しにくくなっている世の中ではありますが、子育てに悩む親同士が繋がりたいというニーズは強く存在します。

そんな子育て世代のパパ・ママ同士の交流の場を作るのがこの事業です。

子育て支援員や保育士などの資格を持った方々が、子育てに関する相談はもちろん、子供の年齢応じたアドバイスや情報提供も行ってくれます。

親子で参加できるイベントなども開催されているところもあり、子育てに不安や悩みがある方はぜひ利用してほしいと思います。

名古屋市子育て応援拠点

名古屋市地域子育て支援拠点

一時預かり事業

一時的に保育ができなくなった子供を、保育所や認定こども園等で一時的に預かり、必要な保護を行う事業です。

こちらは私自身も引っ越しをした際に、次の保育園が決まるまでに引っ越し先の地域で利用させて頂きました!

国の政策なので助成があり、負担金額も民間保育所に比べるととても安価なことも大きなメリットです。

通常の保育園と過ごし方も近いところがあるので、安心して子供を預けることができます。

私が利用させて頂いた保育園も園や先生の雰囲気がとても良かったので、もうそのまま入園をお願いしたいところだったのですが通常の入園枠はもう一杯だったので入ることはできませんでした。

逆に入園を検討中で気になる園の場合は一時預かりで利用してみるのもいいかもしれませんね。

否定形保育や緊急保育、リフレッシュ保育など多様な利用方法がありますので、実施している施設を調べて一度相談してみてください。

名古屋市:一時保育事業の詳細

病児保育事業

子供というのはどうしても仕事を休むことができない日に限って熱を出して登園できなくなったりします・・・

そんな時に「病児保育」が利用できます!私自身も何度か病児保育に助けて頂きました。

病児保育を利用するには一度、病院の診察を受けてからでないと利用できないのと、準備するもの(着替えとかタオルとか諸々)が結構あるので、できれば余裕がある日に一度、病児保育を利用しておくなどの対策をとっておくと本当に困った時にスムーズに利用できますよ。

名古屋市:病児・病後児デイケア事業(病児保育・病後児保育)

子育て援助活動支援事業(ファミリーサポート)

小学生以下のお子様が居るご家庭を対象に、一時的に子供を預かってほしい家庭と支援ができる人をマッチングしてくれるサービスです。

この事業のポイントは市や国からのサービス提供ではなく、市民同士がサポートし合うというところが大きな特徴です。

名古屋市では「ファミサポ」という名称で広まっていて、私も実際に利用させて頂いております!

週に1~2回、幼稚園や保育園へのお迎えをお願いしていてとても助かりますよ。

利用には事前に施設側への相談と登録が必要で、実際に支援者さんが見つかるまでも時間がかかったりしますので、早めの受け付けをして登録を進めておくとよいです。

登録料は無料ではありませんが1,000円程度です。

のびのび子育てサポート事業(ファミリー・サポート・センター事業)

利用してみておすすめの施設・制度はこれ

ここまで代表的な子育て支援の事業をご紹介させて頂きました。

この中で実際に私が利用したことがあるのはこの4つです。

  • 延長保育事業
  • 一時預かり事業
  • 病児保育事業
  • 子育て援助活動支援事業(ファミサポ)

子供が幼稚園に通う場合は午後2時くらいには降園してきてしまうので、延長保育は必須ではないでしょうか。

そして引っ越しや転職などのタイミングで一時的に保育園の利用が必要になった場合も一時預かり事業はとても助かります。

毎日利用できるわけではありませんが、とても安価に保育園が利用できるので通常の保育園が始まるまで、一時預かりを利用して凌ぐことができますよ!

そして病児保育は本当におすすめです。

子供は急に熱を出したりして登園ができなくなるので、1か所すぐに利用できる病児保育を見つけておくことをお勧めします。

また名古屋市にお住まいであればぜひ「ファミサポ」さんも利用してくださいね。

私はプログラミング教室の先生として夕方以降に教室に行くことが多いので、決まった曜日・時間でこの日はファミサポさんに子供たちのお迎えに行って頂いて自宅まで送って頂く日を決めています。

その日は早くから教室に行って授業の準備などもできるので、お迎えの負担が軽減できてとても助かっています。

子育て支援新制度で育児・教育の充実を!

以上ですが今回ご紹介した事業の他にも出産に伴う産前産後ヘルプ事業など、子育て世代にとってありがたい支援制度が色々と存在しています。

保育士試験の勉強をするまでは、そんな制度もあるんだー程度にしか考えていませんでしたが、実は様々な背景・経緯があって子育て世代をサポートしていこうという体制が始まっていたんです。

別の記事でも書く予定ですが、実は1700年代では「子供」という定義すら存在せず、「子供は小さな大人」として、1人の労働力としてしか認識されていませんでした。

そこからルソーという人物が「子供は大人とは違うんだ」ということを唱え、初めて”子供”を発見した人、とまで言われるようになりました。

そんな時代背景から始まり、今ではこのような子供たちに対する支援が整備されるようにまでなったと考えると、人類の進化はすごいなぁと思うと同時に、ここからの子供たちに対する歴史は我々が作ることになるんだと気が引き締まる想いです。

最後は難しい内容になってしまいましたが、とにかくまずはここでご紹介した制度をどんどん利用すると子育てがしやすくなりますので、ぜひご利用ください!